2007-06-30

ビクトリア257日目:肉。



 今日も朝からバイトでした。 数日バイトが続くと体力的にも、モチベーション的にも結構大変です。 でも、パイロットは体力勝負ですから、スタミナ作りに絶好の機会だと思って楽しみながらやってます。 毎日草むしりやら窓ふきなんかをしているので、腕や肩の筋肉が少しずつ大きくなっているような気がします。 フィットネスジムに行かなくても体を鍛えられて、さらにはバイト代までもらえるなんて、なんて恵まれているんでしょう(笑)。 あ、そういえば、今日は給料日でした。
 今日のバイトはかなり暇でした。 給油は4機くらいだけでした。 なんでこんなに暇かというと、7月1日のカナダデーに向けてカナダ人はこの時期お金をセーブしたりしているそうです。 カナダデーはバーゲンかなにかがあるのか知りませんが、この理由で今週はフライトが少ないそうです。 今日は天気が少し愚図つき気味であったのもフライトが少なかった理由だと思います。 バイトから上がる直前の午後1時半頃から雨が降り出し、風向がコロっと変わりました。 その影響でアクティブ滑走路が09から27に変わりました。 IFRでビクトリアまで飛んできたと思われるWestJetのボーイング737が滑走路変更に伴い、滑走路27のライトダウンウィンドをランディングギアを下ろしたまま3000ftくらいでサーキットをビジュアルで飛んでいました。 それも2機も(笑)。 あんな高度で、しかもサーキットを飛んでいるボーイング737を見たのは初めてでした。 殆どの場合、旅客機はサーキットは飛びません。 サーキットを飛ぶのはジェネラルエビエーションの小型機ぐらいのもんだと思います。
 仕事のあとは空港近くのブルームーンカフェにR君とランチを食べにいきました。 クラブでバイトをしていると、クラブハウス内にあるダコタカフェからのいい匂いが常に辺りに漂っているのでとてもお腹が減ります。 今日もハンバーガーかなにかの肉を焼いた香ばしい匂いがしていて、その匂いを嗅ぎながら働いていたらどうしようもなくハンバーガーが食べたくなりました。 ということでブルームーンカフェにいってクラシックバーガーを食べました。 久しぶりに食べた牛肉はおいしかったですが、フレンチフライの量が多くて、かなり腹がふくれてしまい、やや胃もたれ状態になりました(汗)。 これで今後しばらくは牛肉は食べなくてもいいと思います(笑)。 僕は日頃からあまり牛肉を食べません。 
 家に帰ってきてから昼寝をし、そしてレッスンプランを仕上げました。 ようやく出来上がったので明日練習をします。 そしてさらに次のレッスンプランに取りかかります。 
 今日は久しぶりに1時間弱の短いサイクリングに行ってきました。 ここ最近は本当に忙しくて自転車に乗る時間が全然なかったのですが、幸い自転車のコンディションも良好で気持ちよく汗をながせました。 

 明日は久しぶりにオフです。 勉強をしてから、ビクトリアのほうに行ってみようかと思っています。 

 今日の写真は引き続きラングリー空港です。 ラングリー空港は平地にあって、周りに特徴的な地形がないので比較的見つけにくい空港です。 写真の中央左側の白い建物の列(3列ほど)が見えるところが空港です。 1回行くとどこにあるのかを覚えますが、初めて行った時はちょっと大変でした。

 ではまた明日。


(つづく)

2007-06-29

ビクトリア256日目:初CPLフライト。



 今朝、バイトをしていたときのお話です: 給油が一段落したので、ちょっと一休みをしてからTQQ(C-172)を洗おうかと思って車輪止めを外し、タイダウンロープを外していたときのことです。 遠くからチーフインストラクターが僕のほうに向かって歩いてくるのが見えました。 彼は僕に、「お願いがあるんだけど」と言ってきました。 「なんだろう、飛行機を満タンに給油してほしいのかな?」と思って話を聞くと、「ZXPの無線の調子が悪くて、Victoria Avionics(業者)の人がテストフライトして無線が正常に動くかどうか確認したいらしいから、Avionicsの人とちょっとサーキットに行ってきてくれない?」ということでした。 な、なんと、こんな形で事業用パイロットとしての初フライトがやってきました! ということで、バイトはちょっと休止して、急いでYVR-CODEに電話をしてトランスポンダーコードを入手し、フライトに出かける用意をしました。 Avionicsの人はイギリスからの移民で、独特の英語をしゃべるジェフというおっちゃんでした。 燃料があるかどうかを確認するため飛行機の上に上がっていたら、突然僕の足を掴み、
「これはドクターマーチンのブーツじゃないか」と言い出す、少し変な人でした(笑)。 さて、エンジンをかけてクリアランスデリバリーとコンタクトを始めると、無線の受信は問題ないのですが、発信しているときの自分の声が聞こえません。 さらに、僕がしゃべっていることを隣にいるジェフは全く聞こえないという状態でした。 これでフライトをしても仕方ないということで、そのままエンジンを切ることになりました(汗)。 コマーシャルパイロットとしての初“フライト”は地上でエンジンを10分ほど回しただけで終わりました(笑)。 
 そしてまたバイトに復帰し、TQQのコクピット内に掃除機をかけようと思っていたら、「なにやってるんだ、出発の準備をしろ〜!」とメカニックから再度声がかかりました。 今度こそ飛ぶことになりました(笑)。 またコードを取って、準備をしました・・・。
 今日乗ったZXPという172を使うのは今日が2回目でした。 無線の切り替えスイッチの使い方が正直たどたどしかったですが、そこは隣にプロがいるので問題ありませんでした。 「万が一無線が壊れたらトランスポンダーは7600、管制塔からのライトガンに目を光らせて・・・」なんて、緊急事態の手順が一気に頭に戻ってきました(笑)。 セスナ172には大抵コミュニケーション用の無線機(通称「Comm」)が2つ備えられています。 フライト中はその両方を使いながら無線の動きを確認しました。 テストフライトの結果、無線には問題がないということが分かり、2回のタッチアンドゴーをして着陸となりました。 
 今日のフライト中、前回のグランドブリーフィングでチーフが言っていた話を思い出しました。 「今後君たちが乗せて飛ぶ乗客は、最初の着陸が上手か下手かでパイロットの技量を判断する」という内容の話です。 チーフはPPLを取った直後にお兄さんを乗せてフライトしたそうです。 その時の着陸で飛行機はバウンスするわ、タイヤが擦る音は聞こえるわ、接地後にドリフトするわで、それはそれはひどいランディングだったそうです。 それ以来、今でもお兄さんはチーフとフライトするのを拒むそうです(笑)。 半分冗談まじりの話ですが、あながち間違いでもないと思います。 こんなことを考えていたらかなり緊張してしまいました(笑)。 今日の僕の着陸は75点から85点の間くらいだったように思います(涙)。 CPLまで取ったのにこれじゃ〜な〜なんてちょっとだけブルーになりましたが、ラインパイロットでもときどき下手なランディングをする人もいるし、っと、ポジティブに考えるようにします(笑)。 これからも日々精進です。

 ということで、ライセンスは裏書きをしてもらったので晴れてCPL取得となりました。 正式な免許はまた後日送られてくるようです。

 明日もバイトです。 バイトの後は相も変わらずレッスンプランの作成とブリーフィングの練習をします。 

 今日の写真はポートハーディーへのフライトの途中で見かけた川です。 2つの川(「アダム川」と「イブ川」)が合流して海に流れ込んでいました。 なんともしゃれた名前の川だな〜と思って写真に収めてみました。 名前以外はなんてことはない、タダの川なんですけどね(笑)。

 ではまた明日。


(つづく)

2007-06-28

ビクトリア255日目:働く女性。

 


 今日の動画は昨日行ったラングリー空港への着陸シーンです。 見てもらうと分かるとおり、シュレスホルドのあたりに道が走っていて、結構な交通量があります。 YouTubeでラングリー空港を検索すると、この動画よりもかなり低いところを車をかすめるように飛んでいる動画がありました(怖)。 

 さて、今日は朝8時からIRのグランドブリーフィングに行ってきました。 今日は一緒にIRの訓練を受けているマイクがレッスンプラン(講義)を披露する日でした。 彼が今日プレゼンしたレッスンプランは僕がいなかったときにチーフインストラクターとマイクの2人でブリーフィングした内容でした(マイクのほうが数時間先を進んでいるのが現状です)。 内容についてよく把握せずにプレゼンを聞いたせいもあってか、マイクのプレゼンはとても上手でプロフェッショナルな印象を受けました。 僕もあんなに上手にできればいいな〜と思いましたが、いろんなことを英語で、ネイティブのように説明するというのは至難の業です。 日常の英会話とはレベルが違いますし、専門用語も当然たくさん使います。 当面はチーフが使う言い回しなんかをそのまま利用させてもらおうと思っています。 余裕が出てきたら僕流に変えていけばいいかなと思っています。 プレゼンをしている途中、チーフは「ここはこうした方がよい」とか、「その説明をするときは誤解を招かないように気をつけて」などというふうに指摘してきます。 確かに彼の指摘通りのほうが断然分かりやすいのは一目瞭然です。 僕の時はきっとマイクよりもたくさん指摘(または指摘ばっかり)が入るんだろうなぁとちょっとブルーになりました(汗)。 とりあえずは数日中に最初のレッスンプランをプレゼンするので、それに向けてしっかり準備をしたいと思っています。 なんでも最初が肝心ですから。
 グランドブリーフィングの後は家に帰ってきて、今朝学んだことを少し復習しました。 そして急いでご飯を食べてクラブに舞い戻り、チーフに言われたとおり CPL免許発行手続きに必要なクロスカントリーの記録をPTRに記入しました。 これで手続きはすべて完了のはずです。 そして午後12時半から、いつもより1時間早くラインのバイトを始めました。 今日は午前中はさほど忙しくなかったようですが、午後はそこそこ忙しくなりました。 給油は15回ほどしましたし、草刈りもしました。 本当は飛行機を洗おうかとも思いましたが、時間が中途半端になってしまいそうだったので諦めました。 明日は天気は下り坂のようなので、それほど忙しくならないことが予想されるので、明日時間があるときに飛行機を洗おうかと思います。 あとは窓ふきでもしようかな〜なんて。 Japanese working ethicの本領発揮です(笑)。
 今日のバイト中、燃料を積んだトラックがクラブにやってきました。 クラブには燃料タンクが地下に2つ埋めてあります。 いつもどちらか片方を使って、それが空っぽになったら燃料を注文することになっています。 燃料トラックは空港の外からエプロン繋がるゲートから入ってくるのですが、そのときのゲートの解錠はラインクルーの仕事です。 ディスパッチャーから、「トラックがゲートについたって電話があったから、ゲートまで行ってきて」と言われ、鍵を持ってゲートに向かいました。 ゲートにはかなりでかい燃料トラックが待っていました。 そのトラックを運転しているのは見た感じ35歳前後の女性ドライバーでした。 ゲートはトラックの幅プラス1mくらいしかないのに、そのドライバーは上手にゲートをすり抜けて空港敷地内に入ってきました。 なんともかっこいい女性でした。 
 バイトも終わりに近づいてきた午後7時過ぎ頃、クラブの玄関あたりで掃除をしていたら、これまた35~45歳くらいの女性がクラブに入ってきました。 僕はてっきりトイレでもしに立ち寄った一般の人かな〜と思っていたら、その女性はエプロンにつながるエアサイドドアから外に出て行ってしまいました。 そしてしばらくしたら、その女性は自家用機と思われるホームビルト機に乗って夕方の空へと消えていきました。 見かけと時間帯からして、恐らく仕事帰りにフライトをしに来た会社員の女性だと思います。 今日の燃料トラックの女性ドライバーといい、このアフター5の女性パイロットといい、働く女性はかっこいいです。

 明日は朝からバイトです。 バイトの後はまたレッスンプランに取り組みます。 

 ではまた明日。


(つづく)

2007-06-27

ビクトリア254日目:ラングリーとアボツフォードへ。

 

 今朝は綺麗な青空が広がりました。 今日は早起きして、朝のうちからレッスンプランに取り組みました。 そして午前中から正午くらいにかけて、R君がラングリーとアボツフォードに行くというので一緒に乗っけてもらってきました。
 雲はほとんどないような状態で、絶好のVFR日和でした。 ラングリーには結構前に一度行ったことがありますが、とても見つけにくかった記憶があります。 今日はどうなるかな〜と思っていましたが、かなり天気がよくて視界が良かったため、本土に上陸してすぐの段階でだいたいの位置が分かりました。 ラングリータワーの管制官はオーストラリアかどこかの女性らしく、少し英語になまりがありますが、それが逆に愛嬌があって僕は好きです(笑)。 今日はパワーライン(電線)上空を通過したらレポートするようにとの指示がありました。 滑走路01に着陸しましたが、ラングリーの滑走路01のすぐ外にハイウェイが東西に走っていて、シュレスホルドで接地しようとするとハイウェイを走っている車すれすれを飛ぶことになります。 車の運転手達が驚いていないか心配になりました。 恐らく道路標識はあるとは思いますけど。
 ラングリーではトイレ休憩だけして、すぐにアボツフォードに向かいました。 アボツフォードでも電線を通過したらレポートするように指示がありました。 あと、シュレスホルド周辺で草刈りをしている人がいると言われました。 確かにショートファイナルで草刈り機が見えました。 アボツフォードではNav Canadaの建物に入りました。 一人の女性職員はPCでトランプゲームをしてました・・・(笑)。 暇な火曜日だったみたいですね!
 アボツフォードの後はビクトリアに帰ってきました。 クラブではCPLラインセンス発行手続きのための書類の準備をしました。 PTRに300NMに行ったときのフライトのログを書き込んだり、PIC時間30時間(CPLの必須事項)などがちゃんと必須時間に到達していることを確認しました。 その後、チーフインストラクターにログブック原本とPPL免許、メディカル証明などを預けました。 そして隣にあるトランスポートカナダのオフィスで発行手続き代金の80ドルを支払ってきました。 高いです・・・(涙)。 これで僕がやらなければいけないことはすべてやりました。 果たしてCPLを受け取るのにどれくらい時間がかかるのか。 楽しみです。 CPLが発行されると免許証番号の最初のローマ字の最初の文字がP (Private)からC (Commercial)に変わるそうです。 番号自体は変わらないとのことです。
 
 明日は朝8時からIRのグランドブリーフィングに出ます。 そしてお昼過ぎからまたバイトです。 明日はいつもよりも1時間早く来てほしいとアシスタントチーフに言われたので、仕方なく1時間早く出かけます・・・。 

 今日の写真はラングリー空港へのファイナルアプローチです。 この空港は小さいながらも自家用機などが多く駐機されています。

 ではまた明日。


(つづく)

2007-06-26

ビクトリア253日目:ポートハーディーへ。



 今日はまずまずのお天気になりました。 今日は昨日の書き込みのとおり、ポートハーディーに行ってきました。 朝8時前に起床して天気を確認すると、バンクーバー島の内陸部の山岳地帯ではのきなみ雲が低く、ところどころで局地的な雨や低いシーリングの予報が出ていましたが、とりあえず島の東側一帯はVFRに問題ない状態でした。 ポートハーディーからは山岳地帯を抜けて太平洋側(西海岸)に出てトフィーノに寄りたかったのですが、お天気は西から変わってくる傾向にあって、さらにはシーリングも低いようだったのでトフィーノ行きは諦めました。 西海岸にはトフィーノ以外には着陸できる空港がありません(チャートに載っている限りでの話です)。 なので、万が一山岳地帯をうまく抜けれても、もしトフィーノでの天候が悪くて着陸できなかったり、峡谷を引き返そうとして雲に巻かれたりでもしようものならどうしようもなくなってしまいます。 そのため、リスクの高い西海岸には行かないことにしました。
 今日はR君と飛ぶことにしました。 もう一人、ニックが一緒に来る予定だったのですが、急に予定ができたようで今日のフライトには来れないことになりました。 午前11時にビクトリアを離陸し、まずはキャンベルリバーに向かいました。 いつものようにナナイモ、クオリカンビーチ、コモックスを通過して約1時間でキャンベルリバーに到着しました。 行きは追い風だったので120kt(約220km/h)くらいの速度で巡航できました。 キャンベルリバーの空港内にあるカフェで昼ご飯を食べ、それから海岸線をたどってポートハーディーに向かいました。 途中では小さな島々が無数にある景色を見ながらフライトしました。 約1時間ちょっとでポートハーディーに到着。 トイレ休憩をしてまたすぐに離陸し、今度はポートハーディーからすぐ東の方角にあるポートマクニールに向かいました。 ポートマクニールではタッチアンドゴーをしてすぐに上昇。 その後、コーテスアイランドを経由し、以前にも立ち寄ったギリーズベイに向かいました。 ギリーズベイではフルストップ着陸をして、トイレ休憩をしました。 ギリーズベイは今日ものどかでした。 ターミナルビルの外には鳥のためのえさ箱が設置されていて、よく見るとハチドリがたくさん飛んでいるのが見えました。 今日もロンとその犬がきゃんきゃんと吠えて僕たちを迎えてくれました。 ギリーズベイの後はビクトリアに向かい、ビクトリアに午後五時過ぎに無事着陸し、今日のフライト終了となりました。 今日は5.3時間の飛行時間を稼ぎ、今日のフライトで無事にCPLに必要なPIC100時間を達成しました。 家に戻って来てログブックに今日のフライトを記録していたら、PIC100時間は問題なかったのですが、合計200時間(PICとデュアル)のパートをすっかり忘れていたことに気がつきました(汗)。 そこで、今までの通算飛行時間を計算したら、なんと驚くことにぴったり200時間でした(笑)。 今日のフライトではPIC時間が4時間を越えて疲労度が高かったらR君に操縦を代わってもらおうかとも思っていましたが、それをしなくて正解でした。 

 明日はようやく自由な時間ができるのでIRのほうのレッスンプランを作成する予定です。あとはクラブに行ってPTR(Pilot Training Record=飛行訓練の記録帳)に飛行記録を書き込んで、CPL免許発行の手続きを済ませる予定です。 あとは時間的余裕があればR君のクロスカントリーフライトに付き合って本土までフライトする予定です。

 今日の写真はポートハーディーの様子です。 海を越えた向こう岸には雪化粧の山々が見えました。 ビクトリア周辺とは違って180度のパノラマが広がっていて綺麗でした。

 今日の夜は大家のブライアンが採ってきたカニをご馳走になりました。 久しぶりにカニを食べましたが、肉厚で甘みがあってとてもおいしかったです。 ビクトリアは景色も綺麗ですが、海産物も豊富で、本当に自然に恵まれた環境です。

 ではまた明日。


(つづく)

2007-06-25

ビクトリア252日目:肉体労働(2日目)



 昨晩は午後9時過ぎに就寝したので、今朝はなんとかある程度体力が戻っていました。 疲れていたせいか、変な夢を見ました・・・。 自分が高校生時代の頃の夢です。 あの頃に戻りたいような、戻るのは怖いような・・・。 でもやっぱり戻ってみたいかな〜なんて思いました。
 今日も朝は雨でした。 最近は朝の数時間だけ雨が降ることが多いです。 雨と一緒に霧が出るのもしばしば。 面白い天気が続いています。
 今日も昨日と同じパターンで、朝はラインのバイト、そして午後からはボートのバイトに行ってきました。 ラインのバイトは今日は日曜日だというのに午前中の雨の影響か、フライトがキャンセルになるのが多かったように思います。 おかげで暇といえば暇だったのですが、なにもせずにおしゃべりだけしていて給料をもらうのも悪いので、やれることを探してやっていました。 燃料の給油回数だけを見れば暇でしたが、その他にハンガー内の掃き掃除、DLBの胴体の掃除、ラウンジの掃除などをして、結構忙しくしていました。 今日はバイト中、一時的にものすごい雨が降りました。 ものすごいスピードで天気が変わり、ものの2,3分で快晴から曇天・大雨に変わりました。 さらには霰(あられ)まで降ってきました。 レインジャケットは持っていっていたので羽織ましたが、下はなにもなかったのでびしょびしょ。 ちょうど172を牽引していて、トラクターの椅子には水たまりができ、座ると濡れるのは分かっていても、座らないと運転できないので我慢して座りました。 案の定、おしりがつめた〜くなりました(笑)。 
 昨日も今日もお昼ご飯はサブウェイのサンドイッチでした。 サブウェイはマクドやKFCなどと比べてヘルシーなので好きです。 フットロング(約30センチ)のサンドイッチ1つではお腹がふくれません。 仕方なく、チップスやグラノールバーなんかで腹を満たしました(僕は典型的な「やせの大食い」です)。 恐らくフットロングなら2本は食べれると思います(笑)。 食事の後は10分だけ仮眠をしてからボートヤードに向かいました。
 今日も昨日と同じく船体にワックスをかける作業をひたすら繰り返しました。 おかげで肩はこるし、手首は傷むし、肌は焼けるし・・・。 体はぼろぼろです。 結局、今日も4.5時間ほどボートのほうで働きました。 これでボートバイトは終了、そしてそこそこのバイト代がもらえるのでうれしいのですが、昨日、僕がここ3,4年間愛用してきたデジタル時計のバンドが壊れてしまいました。 その時計はバンドと時計が一体になっているデザインなのでバンドだけ交換というわけにもいかないようで、また買い替えなければいけなくなってしまいました(涙)。 以前に購入したアナログ時計のバンドは皮バンドなので、バイト中に油や水で汚すのが嫌なのでフライトの時にしか使わないようにしています。。 ボートのバイトはなかなか楽しかったですが、今度誘われても余程のことがない限りは「NO」と言うと思います(笑)。
  
 明日は久しぶりに働かない一日になります。 午前中からポートハーディーにフライトして、CPLに必要なPIC時間の最後の4時間の飛行時間を消化してこようと思います。 帰りにトフィーノを経由してもいいかな〜と思っています。 明日ボートハーディーに行くと、バンクーバー島にある空港のすべて(コモックスと、着陸制限されている空港を除く)に行ったことになると思います。 これでまた目標を1つ達成できそうです。

 今日の写真は針葉樹林です。 山肌近くを降下していたときに綺麗だったのでパシャリとやりました。 

 ではまた明日。


(つづく)

2007-06-24

ビクトリア251日目:肉体労働。



 今日も朝からバイトでした。 朝7時から午後1時半まで働きました。 そして、それからクラブの会計担当のキャシーの旦那さんのボートの船体磨きの手伝いを2時半から7時半までやりました。 今日は11時間以上も働いたことになります。 くたくたです。 さすがに疲れてしまったので今日はこれ以上ブログを書けません。 ごめんなさい。 明日も今日と同じ感じです・・・。 IRのほうのレッスンプランをやらなきゃいけないのに・・・。 月曜まではどうも勉強には本腰を入れれそうにありません。 困った(汗)。 勉強と仕事の両立は結構難しいと感じていますが、それを覚悟でやっているので頑張るしかありません。。
 
 写真はガルフアイランド周辺を飛行中に見えた夕日です。 リーディングエッジに反射した夕焼けが綺麗でした。

 ではまた明日。 まだ9時前ですが、もうすぐ床に付きます・・・。


(つづく)

2007-06-23

ビクトリア250日目:デュアル終了。



 今日も朝7時からバイトでした。 今朝も少しだけ雨が降りました。 昨日よりは少し肌寒かったような気がしました。 途中で風がやや強くなった時間帯がありましたが、全体的にはさほど悪い天気ではなかったように思います。 
 今日はバイトの後、家に戻って急いで昼ご飯を食べ、そして少し仮眠を取りました。 仮眠は長ければ良いというものではないらしく、20分〜30分くらいの短い仮眠を取ると作業効率が上がるという研究結果があるとか。 僕はいつも25分の仮眠を取ることにしているのですが、さすがに今日は昨日の疲れがたまっていたのか、25分を3セットもやってしまいました(笑)。 明日・明後日とあと2日は肉体労働が続くので、あまり無理をせずに休めるときに休んでおこうと思っていますが、IRのほうのレッスンプランの作成やプレゼンテーションの練習もしなければいけないのであまり悠長なことは言っていれません。 仮眠の後は1時間だけレッスンプランに取り組みましたが、初めてのレッスンプランなので勝手が掴めなくてやや苦戦しています。 なんとか日曜までには枠組みくらいは作り終えたいと思っています。
 夕方からは最後のシミュレーター時間(1.2時間)を終わらせるためにクラブに行ってきました。 今日はADFとVOR、DMEを使い、ビクトリアにNDBアプローチをしてmissed approachをする手順をやらせてもらいました。 明らかにやっていることはIFRレベルのことなので、教官にいわれるまま手順を進めてはいましたが、どれだけ身に付いたかは不明です(笑)。 でも、今後IFR訓練を受けることがあるかもしれませんから、そのときにびっくりしないですむ程度のベーシックな内容は見せてもらうことができたので有意義だったと思います。 今日の訓練でようやくCPL用のデュアル訓練がすべて終了となりました(嬉)。 

 今日の写真はカムループス空港のターミナルビルの横にあった戦闘機のオブジェです。 カナダの国旗がペイントされていました。 アメリカ人は星条旗が好きですが、カナダ人もカエデの国旗を掲揚したりするのがかなりお好きです。 

 ではまた明日。


(つづく)

2007-06-22

ビクトリア249日目:多忙な一日。



 今朝は雨が降っていました。 久しぶりに朝のシフトに入ったので気持ちよく晴天の下で働きたいと思っていたのに、おかげで朝から気分はブルーでした。 朝7時頃にクラブに行って、いつものように仕事を始めました。
 朝はまず、すべての飛行機(セスナ152が4台、セスナ172が7台)の燃料とオイルのチェックから始めます。 だいたいの場合、朝は前日にナイトフライトに出た飛行機の燃料補給だけでいいはずなのですが、今朝は多くの機体が燃料が足りない状態のままで駐機されていました。 きっと昨日の昼からのシフトのクルーが忙しかったかなにかの理由で燃料を入れないで帰ってしまったんだと思います。 仕方ないので朝の1時間ですべての機体に燃料を入れ、オイルの量を確認していたら、ものすごいスピードで時間が流れていきました。 それからは少しゆっくりとしたリズムになったので、セスナ172-GSNを洗うことにしました。 GSNは先日ニックがペンバートンに行く時に使った機体です。 山間部を飛んだせいか、翼やストラットには虫の死骸がびっしりと付着していてものすごく気持ちが悪かったです(汗)。 それを機体洗浄用の洗剤を水で割ったものを使ってブラシでごしごしして綺麗にしました。 ついでに他のパーツも洗浄。 こうやって洗った後の機体はとても綺麗で、特に離陸直後のクライム中の機体を地上から眺めると機体の光沢が洗う前と洗った後とではまるで違うことが一目瞭然です。
 今日はバイトを午後1時で切り上げ、そのままIRのグランドスクールに参加しました。 今日はチーフインストラクターがレッスンプラン(授業計画)の説明をし、実際に授業をしてくれました。 あまりにも授業が上手なので、僕は果たして授業の内容を習っているのか、それとも授業の教え方を習っているのかの区別がつかない不思議な状態になってしまいました(笑)。 普通にノートを取っていると、いつのまにか飛行機の仕組みなどのノートをとってしまいますが、実はどうやって授業を教えるかとか、どういうタイミングでどういうふうに質問を出すのかということのノートを取らなければいけないのです。 次回までにレッスンプランを作っておくように言われました。 これからは授業のリハーサルなんかもしなければいけないし、どういう英語の言い回しを使うかとか、どういう口語表現を使うかということも頭にある程度いれなければいけません。 チャレンジングですが頑張りたいと思います。
 グランドスクールの後はその足で計器飛行に出かけました。 今日はチリワックまで行ってきました。 往復2時間強のフライトで、その殆どをフードを付けたままフライトしていました。 チリワックでは初めてパイを食べました(いままではいつもチーズケーキを食べてました)。 チーズケーキもおいしいですが、パイもおいしかったです。

 今日はかなり慌ただしい一日でしたが充実していました。 明日は午前中にラインのバイト、夕方には残りのシミュレーターをやります。 明日でシミュレーターも終わり、デュアルフライトはすべて終了となる予定ですが、どうも計器時間が少し足りないような気がします。 僕の気のせいだといいのですが・・・。 明日、教官と確認してみようと思います。

 今日の写真はクランブルックのターミナルです。 写真のとおり改装中で、なんにもありませんでした。 せっかく記念となる300NMフライトだったのに(笑)。 サイモンと思わず笑ってしまったのがよい思い出です。

 ではまた明日。


(つづく)

2007-06-21

ビクトリア248日目:コートニーエアパークへ。



 今日はまずまずのお天気でした。 昨日のブログに書いたとおり、今日はトフィーノに行くつもりでした。 朝、トフィーノ空港のMETARをチェックすると、雨が降っていて視界が悪く、さらには雲が2500ftあたりでBroken(空の5/8~7/8を雲が覆っている状態)という報告が出ていました。 TAFを見ると、もっとも悪い時で1500ft overcast(8/8)になるとの予報が出ていたので、早い段階でトフィーノ行きは諦めました。 2500ftならともかく、1500ftともなるとVFRで飛ぶにはややきつい感じです。 ということで、どこに行こうかな〜と考えた結果、今まで行ったことがないコートニーエアパーク(CAH3)に行くことにしました。 今日は一緒にIR訓練をしているマイクと一緒に飛ぶことにしました。 
 マイクは今朝チーフインストラクターと右席でのチェックライドをしたそうです。 思っていたよりは難しくなかったとのこと。 彼は既にMulti-IFRまで持っているので、僕よりも圧倒的に経験豊富なはずです。 想像よりは難しくなかったとはいえ、やはり慣れない感じで、大変ではあったようです。 っとなると、僕の場合はどうなるんでしょう?(笑)。 今のうちから楽しみです。
 コートニーエアパークはカナダ軍の空港であるコモックス空港のすぐ側です。 コートニーのすぐ外はコモックスのコントロールゾーンになっているため、たとえコントロールゾーンに進入することはなくても、コモックスの管制塔にコンタクトしてこちらの意図を伝えることが望ましいということになっています。 今日はビクトリアを離陸して、ナナイモ、クオリカンビーチといった今までなんども行っている空港の上空を通過し、コモックス管制塔とコンタクトしてコートニーに着陸しました。 コートニーは1800ftの短くて幅が狭い滑走路があります。 今日は滑走路13を利用しましたが、シュレスホルドのすぐ側に散歩道のような道があり、そこを人が歩いているのが見えました。 とはいえ、滑走路は短いのでなるべくシュレスホルドから近いところに降りたかったので、結構すれすれのところをかすめて飛びました。 散歩中のおじいちゃん・おばあちゃんがショックで発作をおこさないか不安でした(笑)。
 コートニーは小さいながらもとても良い印象の空港でした。 なにが良かったかというと、(1)空港のすぐ外にカフェがある (2)ダウンタウンから近い (3)徒歩で行けるレストランがたくさんある、という点が挙げられます。 チーフの話ではタイ料理のレストランがそこそこいいらいしいということでした。 さらには以前のJaviatorさんのブログによればTomato Tomatoというメキシカン料理のレストランも結構お勧めだそうです。 コートニーはスキーリゾートから近いので、スキーシーズンなどには多くの人が滞在する街のようで、そのためレストランなどが栄えているようです。 コートニーに着陸後、day parkingと書かれたスポットに駐機し、徒歩でダウンタウン方面に向かいました。 10分ほど歩いたところにあったなんとかrunnerというレストラン(名前を忘れました!)が人がたくさん入っていて活気があったのでそこに入ってランチを食べました。 マイクとそこでいろんな話をして楽しい時間を過ごしました。 彼はサスカトゥーンでPPLとCPL訓練を受けているので、彼が行ったことがある空港の多くは僕も行ったことがある空港で、話があうので楽しいかったです。 レストランの料理もまずまずで、サービスも愛想もよかったのでチップを少し多めに置いてきました(笑)。
 約1時間の滞在の後、コートニーを後にしました。 チリワックのパイもいいですが、コートニーのような街で時間を過ごしてレストラン巡りをするのも楽しいんじゃないかと思います。 また時間があるときにぜひ行きたい空港の一つとなりました。 滑走路は海に突き出しているような形でなかなか景色がよく、楽しいフライトになりました。 今日のフライトで2.2時間の飛行時間を稼ぎました。 来週のポートハーディーへのフライトでPIC100時間を達成する予定です。 

 明日は忙しい一日になります。 朝はラインのバイト、それからIRのグランドスクール、そしてその後は残りの計器時間を稼ぐためにデュアルでチリワックまで行く予定です。 これからはバイトと訓練、そして勉強と忙しい日々が続きそうなので体力勝負となりそうです(汗)。 明日の計器フライトを終えると、あとはシミュレーターを1時間強やればいよいよCPL獲得となります。

 今日の写真はカムループス空港へのショートファイナルです。 右のほうに煙突から出ている煙が見えますが、その煙から分かるとおり、着陸時はまったくの無風状態でしたが、着陸直後にはいきなりガスト17ktまで風が強まりました。 自然は本当に不思議です。

 ではまた明日。


(つづく)

2007-06-20

ビクトリア247日目:IRグランドスクール2日目。



 今朝は久しぶりに澄み切った青空が見えました。 普通の天気予報を見てみたら、「Ceiling: unlimited」となっていました。 METARを聞くと20,000ft以上に雲があるくらいで、こんな日に山のほうにフライトできたらきっと楽しいだろうな〜なんて考えてしまいました。
 今日は朝8時から教官証明(Instructor Rating = "IR")のグランドスクール2日目でした。 グランドスクールとはいっても、学生はマイクと僕の二人だけです。 そもそも教官証明の訓練はClass 1 Flight Instructor(もっともランクが高い教官)に学生が一人付いて訓練を受けるのが一般的なようです。 今日は昨日購入した「Flight Instructor Guide」というガイド(教科書)の最初の47ページに書かれているLearning Factorsという項目についての授業でした。 学生に効率よく、そして的確にフライト手順を教えるためにどういうことに気をつけると良いかということが説明されています。 これをチーフが彼なりの意見を加えたり、噛み砕いて僕たちに説明してくれました。 チーフは17歳で空を飛び始めたそうです。 今までのキャリアが長いので、いろんな面白い話やためになる話を毎回披露してくれます。 彼のネタの引き出しはまだまだありそうです(笑)。 毎回、話を聞いていて全然飽きることはないですし、時間が経つのがとても早く感じられます。 ふと考えてみたら、彼は学生に教えることのプロですし、しかも、僕たちが今習っている「上手に教えるポイント」をすべて理解しているので、上手に教えることができるのは当然といえば当然のようにも思います。 新しい教授テクニックを知ると、それを今まで教えてもらったことがある教官達の教え方と照らし合わせてみます。 そうすると、「なるほどな〜」ということがたくさん発見できます。 マイクは明日、いよいよチーフとright seat check outをするそうです。 教官は右側、生徒は左側の席に座って飛びますが、我々は今までずっと左席から操縦することしかしたことがなかったので、右に座って操縦するには慣れが必要だそうです。 殆どの操縦コントロール類は左席から見やすい/手が届きやすい位置に配置されています。 なので、右席から操縦するのはかなり違った感覚だそうです。 それも本当に「慣れ」の問題であって、数時間飛ぶとすぐに慣れるそうです。 チーフなんかは「右席から操縦した時間」のほうが「左席で操縦した時間」よりも圧倒的に多いので、むしろ右席のほうが落ち着くそうです。  
 今日は午後から眼科に行ってきました。 結局、症状に改善の兆候がみられないので、他の専門医に紹介されることになりました。 驚いたことに、次回その専門医の診察を受けるのは1番早くて来月の28日だそうです(汗)。 その医者のクリニックに電話してもっと早く診てくれないか聞いてみましたが、ウェイティングリスト(キャンセル待ち患者リスト)には入れてくれるそうですが、それ以外はどうしようもできないとのことでした。 要するに、来月まで今のままで我慢しろということです(怒)。 そういえば、僕がアメリカに留学していたときにカナダの医療システムについて勉強したことを思い出しました。 診察料が無料なのは多いに結構ですが、医者に診てもらうのにこんなに時間がかかるなんて、明らかに問題があるように思います・・・。 
 
 医者の後でヒルクライム(サイクリング)に行ってきました。 昨日、時間があったのでJohn Dean Provincial Parkという公園までドライブに行ったのですが、その公園までの道のりがなかなか感じのよい坂道になっていました。 チャリンコ好きは坂を見るとつい上りたくなってしまいます(笑)。 ということで、今日はその坂を上りに行ってきました。 シドニーの端から坂が始まって、恐らくトータルで3~4kmくらいの短い坂ではありますが、なかなか上り応えがある坂でした。 頂上のトレイル入り口でちょっと休憩して帰ってきました。 1時間未満の短いサイクリングでしたが、今日は気温が20度くらいまで上がったらしくて、とても気持ちよく汗を流すことができました。

 明日はマイクと一緒にトフィーノに行ってきます。 今度こそ飛行機をいい場所に停めて、ロングビーチまで散歩してこようと思っています。

 今日の写真はこの前立ち寄ったレベルストーク空港です。 周りを水(湿地?)に囲まれている面白い空港です。 なお、写真に黒い点が見えますが、それはウィンドシールドに付いた虫の死骸です(笑)。

 ではまた明日。


(つづく)

2007-06-19

ビクトリア246日目:教官証明グランドブリーフィング。




 今日は午前10時からクラブで教官証明資格を取るためのプログラムのグランドブリーフィングがありました。 クラブに行くと、ディスパッチャーのシャノンに、「土日、一日中働きたくない?」と聞かれました。 果たしてなんのことを言っているのか分からなかったのですが、話を聞くとクラブの会計を担当しているキャシーのお父さんが、彼が所有している船の胴体を塗装したり磨き上げたりするのを手伝ってくれる人を探しているということでした。 土日は僕はラインクルーの午前中のシフトに入っているので、「一日中」というのは「ラインクルーのバイトが終わってから船のほうを手伝ってくれない?」ということだというのがようやく理解できました。 なんでも、キャシーのお父さんは腰を傷めたらしく、前屈みができないのでどうしても船の世話を自分一人ではできないそうです。 でも、船は水から上げないといけないらしく、そこでクラブのラインクルーの連中にお願いしようということになったらしいです。 そこそこ良いお小遣い稼ぎになるようだし、キャシーとはまだあまり話したことがなかったのでこれが良い機会だと思い、船の手伝いをすることにしました。 どうも最近は肉体労働をする機会が多いように思います(笑)。 
 そういえば、今日、大家のブライアンが突然、「スーザンには内緒だからな!」といって僕にお金をくれました。 「これはなに?」と聞くと、一昨日の引っ越しを手伝ったお礼ということでした。 これには驚きましたが、とても嬉しかったです。 お金をもらったことがうれしかったのではなくて、僕が手伝ったことに感謝をしてくれていたということを知ることができたことが嬉しかったのです。 バイト代の代わりとしておいしい食事をご馳走になったのに、さらにお駄賃までもらうというのはちょっと恐縮してしまいましたが、こういうふうに彼が思っていてくれたことはうれしいサプライズでした。
 さて、クラブでは午前10時からチーフインストラクターと合流して早速ブリーフィングが始まりました。 まずは僕と一緒に教官証明を取る予定のマイクを紹介されました。 「どっかで見た顔だな?」と思っていたら、彼はMulti-IFRの免許のプログラムをPro IFRの教官とやっていた学生で、以前にPilot Kioskで天気を確認していたときに少し話しをしたことがあった子でした。 マイクはアジア系のカナダ人のようで、ビクトリアに来る前は奇遇にもサスカトゥーンに住んでいたそうです。 驚いたことに、彼は僕のサスカトゥーン時代の教官とフライトスクールを知っていました! そのことでブリーフィング後にいろんな話ができました。 いや〜、改めて思いますが航空業界は狭いです。 彼はとても感じがよい学生なので一緒に訓練を受けていくのが楽しみです。
 ブリーフィングでは、これからどういう流れで訓練を進めていくか、教官証明の訓練にはどういうことが求められるかなどが説明されました。 教官になる素質はすべての人間にあるわけではないとのことで、最初の10時間の訓練が終わった段階でチーフが僕達それぞれに素質があるかどうかを単刀直入に教えてくれるそうです(汗)。 素質がないのに高いお金をかけて訓練をするよりも、他の方向に進んでそちらに投資したほうがよいこともあるからという親切心からだそうです。 実際に彼が以前に受け持った学生の一人は教官としての素質がなかったので、教官を目指すことを断念したほうが良いと説得したそうです。 そこで、その学生に「他にはどんなパイロットの職業に興味がある?」を聞いたら彼は「フロート機に興味がある」と答えたそうです。 そしてその学生はそのまま水上飛行機のコースに進み、今ではこちらでかなり大規模な事業を展開しているフロート専門会社のチーフパイロットをしているそうです。 人生、どこでどんな転機が待ち受けているか分からないものです。 僕もこれからどうなるのかは今の時点ではさっぱり分かりません。
 今日、新しい教科書を購入しました。 それを読んでいるととても面白いです。 今までサスカトゥーン時代の教官達が僕がPPLを取っているときになぜああいうふうに教えたのかとか、どうしてああいう流れで訓練を進めていったのかということが少しずつ理解できるようになってきました。 また、VFCの教官達(特にチーフやアシスタントチーフあたりの教官)がどうして学生を上手に褒めるのかということも少しではありますが理解できるようになりました。 細かい説明は省略しますが、教官の教え方の裏側にはいろんなロジックが隠されているようです。 今までは「飛行機を飛ばす」という、どちらかというと理系的な頭が求められる訓練でしたが、これからは「パイロットという人間を育てる」という文系的な頭が求められるように思います。 当然ながら英語で教えることになりますので、高い英語力が求められ
るのは言うまでもありません。 こちらもより一層努力していくつもりです。
 ブリーフィングの後はバインダーや見出しなどを買いにStaples(文房具屋)まで行ってきました。 さらに、Flight Training Manualという冊子をノートのようにリングを使ってバインドしてもらうために本を加工してくれるお店(シドニーのダウンタウン)にも行ってきました。 これはチーフが勧めてくれたことで、スパイラルリングに加工すれば教科書を卓上で開いたままにしておくときに便利ということで、僕もそれを参考にしようと思って加工してもらってきました。 行ったのは職人のお店のようなところで、たった300円ほどで加工してくれました。 ノートの端にリングを通す道具を巧みに操る姿は見ていてとても興味深かったです。 
 
 明日も朝8時からブリーフィングがあります。 僕はまだCPLが終わっていないので教官証明の飛行訓練はまだ開始できませんが、CPLを取り終えたらすぐに右側の席に座って飛ぶチェックライドが待っています。 いつもは左に座って操縦しているので、右から操縦するのは最初はぎこちなく感じると思います。 明日はブリーフィングの後は眼科に行ってきます。 なんと言われるかちょっと怖いです・・・(汗)。

 今日の写真はクランブルックからレベルストークに向かう途中の山岳地帯の景色です。 だいぶ融けてはいたものの、まだまだ山岳地帯には雪が残っていますし、途中で雪が降ってきたりもしていました。 カナダの自然はやはりすごいです。

 ではまた明日。


(つづく)

2007-06-18

ビクトリア245日目:日曜日らしい日曜日。



 今日は久しぶりに日曜日らしい日曜日になりました。 朝は趣味のサイクリングに出かけました。 いつものようにパノラマレクレーションセンター周辺の坂をえっちらおっちら上がっていると、交通整理をしている人がいます。 「なんかの祭りかな?」と思って近づくと、どうやらトライアスロンのレースをやっているようです。 ちょうど自転車のパートのコースになっているらしかったので、「こりゃ、遠回りさせられそうだな〜」と思っていると、なんと車も自転車も普通に通してくれます。 ということで、突然、僕もレースに飛び入り参加するような形になってしまいました(笑)。 皆、ランニングのようなトライアスロン用のジャージを着ていて、足のふくらはぎにRやらEやらの文字がマジックで書いてあります。 きっとレースのカテゴリーなんだろうな〜と思いながら数名のライダーに付いて走りました。 トライアスロンの選手はロードバイク選手と違って他のライダーを風よけに使うようなドリフティング走法を避けます。 それを観ていてもロードレースではなくてトライアスロン(またはデュアスロン)のレースであることが分かりました。 僕が参加し始めたポイントまでで果たして彼らはどれだけの距離を走ってきたのかがさっぱり分かりませんが、ペースは遅め(そしてライダーは太め・・・)だったので、僕は数名の選手を追い抜きながら坂を上がりました。 「こいつ、やるな〜!?」と他の選手達は僕の背中を見ながら思ったに違いありません。 そりゃそうです。 こちらは走り始めたばかりのフレッシュな足ですから(笑)。 途中で、沿道から、「頑張れ! もうすぐゴールだ!」なんて声がかかりましたが、「僕はレースには参加してませんよ!」と応えると、「あ、そうなの?」的なリアクションが帰ってきました(笑)。 結局、僕は途中で違うコースに進んだのですが、交通整理のおばちゃんは、「そっちじゃなくてこっちよ〜!」という顔で僕を見ていたのが愉快でした(笑)。
 サイクリングから帰ってきて、ちょっと豪華にオムレツやみそ汁なんかを用意して昼ご飯を食べました。 昼ご飯の後はだらだらして、昼寝をしました。 このリズム、僕が日本にいたときの日曜日の過ごし方の典型的パターンです:自転車-->食事-->昼寝-->スーパーでの買い物という感じです。 夕方にはスーパーに食材を買い出しに行ってきました。
 今日はブライアンとボートでカニ採りに行く予定でしたが、彼の予定が変わったらしく、声はかかりませんでした。 また今度誘ってもらおうと思っています。

 明日からインストラクター証明のコースが始まります。 僕はCPLをまだ終わらせていませんが、グランドスクールは参加しても良いそうです。 僕の他の学生仲間達は相変わらずフライトテストも筆記試験も終わらせていないので、僕と、もう一人どこか他の学校から教官資格を取りにやってくる人の二人でとりあえずプログラムを進めるとチーフインストラクターが言っていました。 どういうことが話されるのか楽しみです。

 今日の写真はクランブルック空港のエプロンです。 東に面している写真ですが、そこに見えている山々が本当のロッキー山脈の始まりなんだそうです。 軒並み10,000ft以上の山々が連なっています。 クランブルック空港は最近滑走路を延長して8,000ftにしたそうで、ビクトリアと同じようにエアカナダのDash-8やパシフィックコースタルのビーチ1900なんかがやってくるそうです。 ターミナルビルはここ13、4ヶ月くらい改装工事をしているそうで、未だにいつ終わるのか目処が立っていないとガソリンを給油してくれたおっちゃんが言っていました。

 ではまた明日。


(つづく)

2007-06-17

ビクトリア244日目:引っ越しの手伝い。



 今日は朝6時過ぎには目が覚めてしまいました。 果たして昨日のフライトの興奮が覚めていなかったのか、それとも昨日の夜ビールを飲み過ぎたからなのかは不明です(笑)。 
 今日は一日お休みでした。 先日、カナダでの初任給を受け取りました。 こちらは小切手文化なので、給料は小切手で支給されます。 いや〜うれしいな〜と思って小切手を見ると、僕の名前のスペルが間違っていました(涙)。 マネージャーに聞いたらそれでも銀行は換金してくれるはずとのこと。 ということで、今日、ATMでその小切手を自分の口座に振込ました。 1週間以内には現金化されて口座に振り込まれるはずです。 
 銀行に行った後はセブンイレブンで携帯電話(プリペイド)のクレジットを購入。 これで今月も携帯代は問題ないので一安心です。 帰り道はちょっと遠回りしてLands Endというストリートまでドライブしました。 車もたまには長い距離を走ってやらないと、毎日近距離のストップ&ゴーではエンジンに悪いと思います。
 家に帰ってくると、「お〜、帰ってきたな〜」と大家のブライアンに迎えられました。 なにかと思えば、家具を動かすのを手伝ってほしいとのこと。 今日、ブライアン夫妻が僕が住んでいる母屋に越してくることになりました。 っと同時に同居し始めた日本人の男の子が離れに移ることになりました。 今日は一日その手伝いをしました。 大きなテレビを運んだり、ベッドを分解して運んだり、かなりの肉体労働でした。 そのかわり、昼ご飯にはピザとビール、そして夜ご飯には白身魚のハリバットのBBQとビールという豪華な食事をご馳走してもらうことができました。 今日もハリバットのBBQは絶品でした! 

 昨日のフライトと一昨日のフライトのログをログブックに記載したところ、あと7時間弱のクロカンフライトでPIC時間が100時間になることが分かりました。 その残りの7時間はポートハーディーに行く予定です。 ポートハーディーで恐らく往復5時間近くにはなるはずなので、それで残りはあともう一回クロカンフライトをするのみになります。 デュアル訓練はあと1回シミュレーターをやって、1、2回実際のフライトをすれば終わりです。 予定通り今月中には終わらせることができるはずです。 一日でも早く終わらせたいと思います。 

 今日は写真の代わりに、昨日のフライトのムービーを載っけてみました。 カムループスからホープ方面に向かって飛んでいるときの峡谷のフライトの様子です。 コカハラハイウェイという有料ハイウェイに沿って地上から高度1000-1500ftのところを南西に向かって飛んでいます。

 明日もブライアンの引っ越しを少し手伝って、その後はボートでシドニースピットに連れて行ってもらえるみたいです。 楽しみです。

 ではまた明日。


(つづく)

2007-06-16

ビクトリア243日目:300NM終了。

 

今朝も朝7時前に起きてクロカンフライトのためのルートの天気予報の確認をしました。 今日は2000ft~4000ftに少し雲があり、8000ftあたりにそこそこ多めの雲(Broken)があるような感じでした。 VFR Route Forecastを見てもフレーザー峡谷辺りではタービュランスはなさそうな予報が出ていたのでなんとか行けそうだと判断し、今日は予定通りフライトに出かけました。 
 9時頃クラブに入り、サバイバルキットやオイルキットを飛行機に詰め込み、フライトプランを提出して出発しました。 最初は僕の操縦でビクトリアを出発し、まずはペンティクトンという、オカナガンというエリアにある空港を目指しました。 あいにくビクトリアはで、南ジョージア海峡を越えて本土に上陸するまでは視界が少し悪かったです。 ペンティクトン空港はオカナガン湖のすぐ下にある、とても景色のよいところでした。 そこでまではVNCチャートに書かれているVFRルートに沿って飛んだのが殆どでしたが、一部雲が高かったところでは8000ft以上まで上昇してVORを利用してショートカットした形でフライトしました。 一部で雨に降られて視界が悪くなりましたが、VORもあったしGPSもあったので問題なくフライトできました。 さらに、サイモンはBC州の地理をよく把握しているので、頼りがいのあるナビゲーターとなってくれました。
 ペンティクトンの次はキャスガーに行きました。 ここでも途中でショートカットをしまくって、予定よりも結構早く到着できました。 ペンティクトンでもキャスガーでもトイレ休憩だけしてすぐに飛び立ちました。 キャスガーも湖の側にある綺麗なエリアでした。
 最後はクランブルックを目指しました。 クランブルックは8000ftの滑走路を持つ大きな空港でした。 なのに、ターミナルは改装中で、レストランも閉じていました(涙)。 クランブルックに到着したのは午後2時頃で、ビクトリアを出て4時間あまりが経過していました。 ここからはサイモンの操縦になりました。 この段階で300NMのフライトと途中3カ所での着陸を完了したので、僕の300NM XCフライトは無事に終了しました(喜)。
 クランブルックからはとりあえず来た道を戻ろうと峡谷に進入したのですが、南から低い雲と時折嵐のようなものが接近していて、往路は問題なかった峡谷が雲で塞がれてしまっていました。 仕方ないので途中でUターンし、北上してVFRルートに沿って飛びました。 その間になんとか山を越えて近道できないかを探し、結局1つだけなんとか越えれそうな峡谷を発見。 そこに進入したところ、一部雨が降っていましたが10500フィートまで上昇して問題なく峡谷をクリアしました。 10500フィートは今回のフライトで初めて経験した高度です。 だいたい富士山と同じくらいの高度です。 CARsによれば、10,000ft以上は酸素マスクがない場合は30分未満しか飛んではいけないことになっていますが、僕たちはそれよりはちょっとだけ長い間10,000フィートあたりを飛んでいたように思うのは気のせいでしょうか?(笑)。 何とか山を越え、レベルストークという空港におりました。 ここは湿地の上に人工的に作られたような空港で、とても綺麗でした。 滑走路にはカモメや鷲などが鎮座していて、やや危険でした(汗)。 レベルストークのあとはカムループスに行きました。 カムループスはいつもフライトプランを立てるときに電話する、カムループスFICがある空港です。 それほど大きい空港ではありませんでしたが、今回行った空港の中では一番規模が大きかったように思います。 そこでようやく昼飯にありつくことができました。 その段階で午後4時過ぎでした(笑)。 軽い食事のあと、一路ホープを目指し、そこからビクトリアを目指しました。 ホープ周辺ではシーリングが2500フィートまで下がっていたので、高速道路に沿う形で2000ftあたりまで雲を縫って降下しました。 そこからはいつものようにチリワックを経由してビクトリアに戻ってきました。 エキサイティングなバレーフライングを堪能しました。
 今日は10時前に出発し、帰ってきたのは午後9時過ぎでした。 今日は約10時間ほど飛行機に乗っていたことになるかと思います。 おかげで今でも視界が右へ左へ、上へ下へとすこ〜しずつ揺れていて変な感じです(笑)。
 今日のフライトで4.4時間のクロカン時間を稼ぎました。 後は恐らく10時間ほど飛べば終わりです。 次回はポートハーディーに行こうと思っています。

 今日の写真は10,500ftに到達したときの高度計です。 一見500ftのように見えますが、短い針が10,000ftを表しているので、10,500ftとなります。

 ではまた明日。


(つづく)

2007-06-15

ビクトリア242日目:CYCWとCYPWへ。



 今日も山岳地帯はあいにくの天気で、朝7時過ぎの段階の予報によれば道中の峡谷で十分な高度を得ることができそうになかったため、今日も300NMクロカンは実現しませんでした。 ほんと、この天気にはうんざりです(涙)。 
 今日はNo-goという決定をしてからまたベッドに戻ってだらだらと寝ていたら、サイモンから電話があって、「ランチを食べにチリワックでも行かない?」と誘われました。 「もちろん行く」と伝えて電話を切り、11時過ぎにフライトに出かけました。 
 今日はサイモンの他に昨日一緒に飛んだニックもついてきました。 行きはサイモン、帰りは僕が操縦してチリワックービクトリアの短いクロスカントリーフライトとなりました。 アボツフォード周辺は相変わらず雲が散らばっているような状態で、今日も雲の合間を縫って飛ぶことになりました。 今日の写真はチリワックへの途中でサイモンが操縦していたときの様子です。 帰りのほうが雲が多くて、途中で雲の間にできている穴に向かって飛び込んでいったりしてなかなか楽しいフライトでした。 チリワックのレストランは今日も大盛況で、僕たちは外のパティオで食事を食べました。 僕はJack Burgerというハンバーガーを食べました。 一緒についてきたフライドポテトもさくさくしていておいしかったです。 
 ビクトリアに帰ってきた段階でまだ午後2時くらいで、まだまだ飛べそうな感じだったので、今度はニックと二人でパウウェルリバーに行くことにしました。 行きはニックの操縦で、帰りは僕が操縦しました。 パウウェルリバーでは空港の外に出て、パウウェルリバー市のダウンタウンまでの2kmほどの道のりをニックとしょ〜もない話をしながら歩きました。 彼はいろんな友達がいるようで、いろんな面白い話をしてきます。 24歳でレストランを経営している女性の友達が最近PPLを取ってすぐに水上飛行機のレーティングを取得してその勢いでフロート機を買っちゃった話(しかもその女性はとびきりの美人だそうです・・・笑)とか、金持ちの友達と一緒にボートに乗ってカニを採りにいった話とか。 面白いやつです。 フライトの途中で、「サーフィンする?」というので、「したことない」というと、「俺、サーフボード2枚あるから、今度行こうぜ」と誘われました。 サーフィン。 まさかカナダですることになるとは(笑)。 楽しみです。 
 
 明日も朝の天気予報を見てどうするか決めることになります。 頼むから行かせてくれ!という祈りに近いものがあります。 でも今日よりも明日のほうが天気は崩れるようなので、恐らく明日も無理なんじゃないかと思います(涙)。

 では今日はこの辺で。


(つづく)

2007-06-14

ビクトリア241日目:雑用をこなす一日。



 今日はフライトもなく、一日特にこれといってしなければいけないことはなかったのですが、なにかと忙しくしていました。 朝はクロカンフライトのために立ち寄る予定の空港および都市の天気をいろいろ調べていました。 GFAを見ると、プレーリー周辺には低気圧が存在していて、いろんなところに「TS」(thunderstorm)の文字が見えます。 僕の(限られた)経験から言うと、プレーリーは障害物がなく、見晴らしが良いので、雷などの位置は割とはっきりと目視で確認できます。 僕がPPLをやっていたとき、いつものように訓練エリアに向かって離陸して高度2000ftくらいまで上がったところで遠くに雷の稲妻が見えました。 かなり遠くではありましたが、近づいているように見えたし、そのときはまだ免許もなくて無謀なことはしたくなかったので、すぐにUターンして空港に戻ったことを覚えています。 着陸後、30分ほどでその嵐はサスカトゥーン空港を直撃しました。 空は一気に真っ暗になり、ものすごい突風と雷雨が15分ほど続いて、また晴れ間が出ました。 とても面白い経験でした。 
 話を戻しますが、結局VFR Route(BC州の山岳地帯に特化した天気予報)の予報によると雲が低く、局地的に雨が降っていてシーリングも低いということでロッキー山脈を越えることは今日は無理でした。 明日はどうかとても微妙ですが、明日の朝に予報を確認して出発するかどうかを決める予定です。 今のところ、木曜の朝は「Below VFR(VFR以下の天候)」という予報が出ています・・・(涙)。
 行き先についてですが、結局サスカトゥーンに行くことは今回は断念することにしました。 あまりにも天候が不安定なので、いつまでも待つ訳にもいかないので、とりあえず今回はクランブルックにでも行って300NMを終わらせることを優先することにしました。 残念ですが、サスカトゥーンへはまたの機会に行きたいと思っています。 もしかしたらクランブルックへのフライトの後で飛行時間が足りなければ一人でサスカトゥーンにでも行くかも知れません。

 今日は銀行にいったり、クラブにいったり、買い物にいったりとなにかとばたばたしていました。 今夜はこれから家計簿を付けなければいけません。 レシートが山のようになっています・・・(汗)。 今日の午後、またバナナブレッドを焼きましたが、今回もあまりおいしくできませんでした。 原因は若いバナナを使ったからなんじゃないかと思います。 熟れて黒くなったバナナが糖分が高くておいしいんだと思います。

 今日の写真は先日バイトをしていたときのハンガーから外を見た景色です。 こんなに澄んだ青空が広がってくれたらサスカトゥーンくらい簡単に行けるはずなのに・・・。 悔しいですが、自然が相手ではかないません。

 ではまた明日。


(つづく)

2007-06-13

ビクトリア240日目:クオリカンビーチとペンバートンへ。



 今日は午前中にフライトに行ってきました。 本当はメリットかトフィーノに行こうと思っていたのですが、ホープから北上するフレーザーバレーでは強風が吹いているという予報がありました。 南ジョージア海峡を越える際に通過するクラスCターミナルエアスペースは人手不足ということでVFRフライトが制限される可能性があるというNOTAMが出ていました。 夕方にはシミュレーターの予約もあるし、明日からは長いフライトがあるということもあって、とりあえず今日は軽めのフライトにしようと思い、近場のクオリカンビーチに行ってきました。
 クオリカンビーチへは片道40分程度の短いフライトです。 途中でナナイモを通過して、すぐにクオリカンビーチに到着です。 今日はほぼ90度近いクロスウィンドが吹いていて着陸がやや難しかったですが、無事に到着しました。 最近、この辺りでは禿鷲(または鷹?)が空港周辺をよく旋回しています。 ビクトリアでもよく見かけますが、今日のクオリカンビーチでも見かけました。 ダウンウィンドへのターンをしているときにすぐ近くに突然鷲が現れて少し焦りました(笑)。 ビクトリアでは空港の草刈りをしている職員達が鉄砲を持っているようで、グランドのコントローラーが、「Can you shoot them?(鳥を撃ってくれない?)」と地上職員達にコンタクトしているのを無線で聞いたことがあります。 もちろん、「撃つ」といっても空砲、または威嚇射撃だとは思います(笑)。
 クオリカンビーチではターミナルの側に飛行機を停めて、トイレに行って、それからターミナルの外に出て少しだけぶらつきましたが、なんにもない空港なので5分で飽きました。 近くに停めてあったKD Airという地方路線を飛ばしている航空会社の双発機の胴体に、「First GPS Approaches」とペイントされていました。 果たして、「この飛行機がカナダで初めてGPSを使って計器飛行アプローチをした」という意味なのか、それとも他の意味なのか・・・。 よくは分かりませんでしたが、なにかの意味があるのだと思います。 写真を撮りたかったのですが、デジカメのバッテリーはビクトリアを離陸してすぐに切れてしまいました(怒)。
 クオリカンビーチから戻ると、最近少し話しをするようになったニックという男の子がクラブに入ってきました。 「どこいくの?」と聞かれたので、「いや、今クオリカンビーチから帰ってきたところ」というと、「今からペンバートンに行くけど、来ない?」と誘われました。 「午後4時までには戻ってこなきゃいけない」というと、「余裕でしょ?!」という返事が帰ってきて、それじゃ行こうと思ってペンバートンまでニックと飛んできました。 操縦は彼に任せて、ナビゲーションを少しだけ手伝いました。 ニックはサスカチュワン出身らしく、彼もサスカチュワンに明日からフライトする予定だそうです。 ペンバートンに行くにはバンクーバーのエアスペースを通ってスクワミッシュを越えて峡谷を北上します。 彼のプランでは5500ftで海を越える予定でしたが、NOTAM通りクラスCエアスペースへの進入は最初拒否されました。 仕方なくクラスCを避ける形でナナイモ方面に飛び、そこから向こう岸のシーシェルトギブソン方面へ飛ぶように言われました。 ところが、海の真ん中に差し掛かったころに突然、「バンクーバーターミナルエアスペースへの進入が許可された」とビクトリアターミナルからコールがあり、その後5500ftまで上昇して無事に海を越えました。 途中、スキーで有名なウィスラーを通過してペンバートンに向かいました。 ビクトリアからは100NM(180km)ほどの距離です。 車で行くにはまずフェリーで海を越えなければなりません。 飛行機なら1時間ちょっとの道のりです。
 ペンバートンはいろんな方向からの峡谷が合流する開けた場所にある空港です。 グライダーが盛んなところとしても知られているそうです。 今日もグライダーが1機牽引されて飛んでいくのが見えました。 この段階で4時のシミュレーターの予約には到底間に合いそうになかったので教官に電話をしてキャンセルしてもらいました。 このおかげで他の教官にもちょっと迷惑をかけてしまったようです・・・(反省)。 ニックは以前にペンバートンで森林火災消防士として働いていたということで、空港から草むらを抜けたところにある消防署の建物に案内してくれました。 そこでトイレを借り、水をもらい、それから帰路につきました。 ペンバートンからの帰りは向かい風があったようでグランドスピードは90ノット台でした(今日使った172にはGPSが搭載されています)。 クラブに戻ってきてサイモンと明日のフライトについて話した結果、明日は出発せず、明後日の木曜に行く予定に変更になりました。 相変わらず変な天気が続いていて、アルバータ州などでは台風やトルネード警報が出ているそうです・・・。 どうも天気に恵まれていません。

 ということで、明日は1日オフとなります。 木曜にはぜひ出発したいところですが、それがダメなら来週の月曜日に延期になります。 それでもダメなら目的地を変更します。 毎回予定を変更したり、ホテルの予約をキャンセルしたり変更したり、サスカトゥーンの教官に毎回変更を報告することが煩わしくなってきました(汗)。

 今日の写真は今日の出発前の様子です。 アメリカから11機小型機が飛来しました。 彼らはどこかの会社主催のフライトツアーらしく、アメリカからアラスカ(んまあ、同じアメリカですけど・・・)に向かっているんだそうです。 ボナンザやシラスといったなかなか高級そうな飛行機ばかりが続々と離陸していきました。 滑走路上に飛行機が4台くらい出発待ちをしていました。

 ではまた明日。


(つづく)

2007-06-12

ビクトリア239日目:計器飛行。



 今日は昨日よりはマシな天気になりました。 午前中はうちに新しく越してきたT君が日本食料品を買いたいというので、ビクトリアのダウンタウンにあるFUJIYAまで連れて行ってあげました。 彼は「ダウンタウン」と聞いてシドニーにFUJIYAがあると思っていたようです。 FUJIYAで彼は味噌などを買いましたが、僕はなにも欲しいものがなかったので特に見て回ることもなく、そのかわり店に置いてあった日本人向けに発行されている月刊誌のようなものを読んでいました。 FUJIYAはテイクアウトのお寿司などが結構人気だそうです。 今日も総菜コーナーを見ていたらかき揚げ丼なんかがあって、ちょっと心が揺れました(笑)。

 午後からは久しぶりにデュアルフライトでフードワークをしてきました。 最初はチリワックにいく予定でプランも立てたのですが、教官が天気を気にしていたので結局ローカルサウス方面に行ってアメリカにあるVORを使って計器飛行の練習をすることになりました。 アメリカのNOTAMまではチェックしないのでよくは分かりませんが、いくつかのVORはうまく信号を受信できず、練習には使えませんでした。 高度が低かったというのも影響しているのかも知れません。 今日は結局1.4時間のフライトで、1.2時間の計器飛行時間となりました。 明日はシミュレーターをやるので、それで1.2時間こなせばシミュレーター時間が計5時間になります。 AIMによれば、CPLの計器時間のうち、10時間まではシミュレーターを使用してよいということになっていますが、クラブにあるATC-810というシミュレーターではいくつかの飛行特性をうまく表現することに限界があるとのことで、5時間だけ利用してよいということになっているそうです(チーフインストラクター談)。計器飛行時間も残すところあと3時間ほどになりました。 あと2回も飛べば終わりとなりそうです。

 今日、眼科クリニックに電話をして診察の予約を入れました。 以前診察を受けた目の調子が相変わらずなので、もう一度診てもらう予定です。 恐らくワイヤーか何かを通されるか、簡単な手術のようなことをされるんじゃないかと思っています・・・(汗)。 来週診察を受けます。

 明日は午前中はクロカンフライトに行こうかと思っています。 天気次第ですが、山間部を飛んでトフィーノに行くか、この前ブライアンと行こうとしていたメリットに行こうかと思っています。 午後からはシミュレーターをやります。

 明後日からサスカトゥーン行きの予定ですが、今の天気予報では雨となっています。 木曜日からは曇り時々晴れという感じで、果たしてロッキー山脈を越えれるのかが微妙です。 今回サスカトゥーン行きが無理な場合はとりあえずサスカトゥーン行きは諦める予定です。 そのかわりに近場で300NMのフライトができるところ(Prince George)に行くことになりそうです。 

 今日の写真は昨日バイト中にハンガーの掃除をしているときに見つけたバットです。 VFC Security System(VFCの防犯システム)と書かれています(笑)。 こういうふざけたものが結構クラブにはあったりします。 こちらの人のユーモアはすごいです!

 ではまた明日。 


(つづく)

2007-06-10

ビクトリア238日目:ベリーの掃除。



 今日は一日中風が強く吹いていました。 METARには一時G28の文字が見えたと記憶しています。 今日は風の影響でクラブのセスナ達はすべて、「ガストロック」と呼ばれる棒を尾翼に付けられたままでした。
 今日、午前中にまた新しい住人になる人がやってきました。 数日前には日本人の男の子も一人同じ家に住み始めました。 これでハウスメートが2人、そして大家夫婦が同じ家に住むことになります。 んまあ、この前のインド人3人に比べたらどんな人が来てもマシだと思いますけど(笑)。 以前、心理学を勉強したときにこういう現象を勉強したことを覚えています:最初にひどい経験をすると、その後のちょっとひどい経験はたいしてひどく感じなくなるという心理現象です。 今、僕の心理状態はまさにその状態です(笑)。

 今日も午後からバイトでした。 今日は風は強かったですが、飛べないほどではないコンディションでした。 ということで、教官と一緒に学生達が数名飛んでいきました。 それでもやはりフライトの数は少なかったです。 昨日は1機だけ給油しましたが、今日は5機ほどは給油したでしょうか。 時間があったときは格納庫の掃除をして、その後で飛行機の掃除と洗浄をしました。 今日は飛行機の胴体の裏を掃除しました。 飛行機の胴体はマフラーからの排気ガスなどでかなり汚れています。 しかも、裏側なのであまり人目に付かないので汚れたまま放置されがちです。 ということで、今日はディグリーザーを使って飛行機のお腹(=belly:ベリー)を拭き拭きしました。 メカニックが使う、滑車付きの台に寝転がって、飛行機の裏側に入り込んでひたすら胴体をきれいになるまで磨き上げました。 今日はセスナ152型機2機のお腹を綺麗にしました。 今日の写真はその胴体の写真です。 なかなかこの角度で飛行機を見ることはないと思います。 綺麗にしたので地面が反射して写っているところに注目してください!(笑)。

 明日は久しぶりにデュアルで飛びます。 天気は恐らく良くなりそうなので飛べると思います。 計器飛行時間が少し残っているので、それをこなすためにフードを付けてチリワックまで飛びます。 ビクトリア、ワッカム、バンクーバーのVORを使ってナビゲーションする練習をすることと思います。 セスナ152にはADFがないので、もっぱらVORナビゲーションがメインになります。

 ではまた明日。


(つづく)

2007-06-09

ビクトリア237日目:掃除バイト?


 ということで、今日からこちらで訓練日記ブログを継続していきますのでよろしくお願いします。

 今日は朝からしとしとと雨が降る一日でした。 METARを見てもシーリングは2000ftはないような状態だったので、今日の午後からのバイトはさほど忙しくならないであろうと予想できました。 殆どのフライトは飛べないだろうから、そうなると飛行機をひっきりなしに給油することもないであろうとよんだわけです。

 午後1時過ぎにクラブに行きました。 飛行機の予約状況を毎回バイトを開始する前に確認してメモを取るのですが、今日の午後からのフライトは計4フライト(笑)。 いつもなら10以上はフライトが入っているはずです。 その4フライトも、バイトが終わるまでに少しずつキャンセルされていって、結局今日は午後からは誰もフライトには行けない状況でした。 一人だけ学生がウォークアラウンドをしていましたが、「まさか行くの?」と思って見守っていたら、案の定すぐに片付けをして帰ってしまいました。 

 ということで、今日は給油以外のことをやりました。 殆どは掃除です(笑)。 ラウンジを掃除し、汚れた皿などはディッシュウォッシャーに突っ込んでガンガン洗いました。 ラウンジの窓も拭いたし、サッシの汚れも掃除機で吸い取りました。 ライブラリの本はめちゃくちゃに並んでいたので、今日と明日で綺麗に整理整頓するつもりです。 バイトを始めるまではラウンジなどを誰が掃除していようと気にすらしませんでした。 こういう裏方の仕事をして初めて綺麗なラウンジのありがたさなどが分かるようになります。 学生や教官達が少しでも気持ちよく利用できるようなコンディションにしておこうと思います。

 今日、久しぶりにログブックに書いてある総飛行時間を確認したら、CPL取得に必要なPIC時間があと15時間というところまで来ていることに気がつきました。 サスカトゥーンへのフライトで恐らく7、8時間は飛行時間が付くと思うので、残りはあと7、8時間のクロカンフライトをするだけとなります。 計器飛行時間が後少し必要ですが、これもあと2、3回教官と飛ぶ(またはシミュレーターをやる)ことで終了します。 いよいよ免許取得が近づいてきました!

 明日も午後からバイトです。 今夜も映画を観てから寝ようかと思います・・・。

 今日の写真は昨日のギリーズベイで借りた自転車です。 お世辞にも良いコンディションとは言えませんでしたが、問題なく乗ることが出来たので、自転車を貸してくれたRonには感謝しています。


 ではまた明日。


(つづく)