2016-10-14

海外でパイロットになろう!

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(つづく)

2016-10-12

冬到来。

 今月に入り、カルガリーは雪が降りました。 ついこの前まで休暇で暑い国にいて日焼けをして帰ってきたのに、早くも冬がやってきてかなりブルーです。 カルガリーにある韓国・日本食料品店にはサツマイモやかぼちゃが並ぶようになりました。 焼き芋を作り、甘栗を食べ、食生活だけはまだ秋です。 カナダは季節が変わるのが極端なような気がします。 春の陽気がやってきた〜っと思ったらいきなり夏になるし、今回のように秋は1〜2週間くらいしかなく、木々の葉っぱが色づいてきたな〜と思っていたらいきなり雪です。 日本は四季がはっきりしていて(多くの地方での話です)、それぞれの季節に楽しみ方がある。 特に食べ物がわかりやすいですね。 クックパッドを見ると人気のレシピを見るだけで季節感が掴めるほどです。 

 冬になると霜が降りたり、積雪があったりします。 そうなると離陸前にde-ice/anti-iceをしなければいけません。 これが実は結構面倒臭い(笑)。 以前のメディバックの会社であれば飛行機は常に暖かい格納庫内に入れてあるので着氷することはほとんどありませんでしたが、エアラインの場合はそうもいきません。 離陸前の機体点検時に実際に素手で機体表面を触って氷が張っているかどうかを調べます。 また、エンジンの空気取り入れ口のところもベルトローダーと呼ばれる車を地上作業員の方々に横付けしてもらい、そこを登って確認をします。 着氷があったり、雪が降っている場合にはde-ice/anti-iceをすることになります。

 de-iceとは、既に機体についている氷を溶かす作業のこと。 通常は温められたオレンジ色の液体を吹きかけて氷を溶かします。 降雪がない場合にはこれだけでオッケーです。 雪が降っていると、離陸までに翼の上に雪が降って凍りついてしまう場合もあるので、anti-ice(凍らないようにする作業)を行います。 これは通常黄緑色の液体を吹きかけて、翼の上に膜を作ります。 これによって雪が飛行機の機体に直接触って凍りつくことがなくなります(ある一定の時間内に限ります)。 これらの液体は離陸滑走時に約100ノット(時速180キロ)近くになると自然に風で吹き飛ぶように濃さを調整してあるそうです。 離陸後に着氷が会った場合には飛行機に備えられているanti-ice装備をON/OFFして対応します。 僕が飛ばしているCRJにはice detectionというシステムが備わっていて、機体に氷が着くとモニターに「ICE」と黄色い文字で注意書きがでるようになっています。 便利ですね〜。 詳しい仕組みについてはまた近いうちに写真を添えて説明したいと思います。

 まだ冬が始まったばかりなのでde-iceの手順やらになれるのに少し時間がかかりますが、冬の間は毎フライト毎にこれを行うので、ルーティーンになります。 冬はこういうことがあるので出発・到着が遅れることが多々あります。 カナダにご旅行の際は時間に余裕をもってフライトスケジュールを組むことをお勧めします。


(つづく)