2017-08-01

ペリカンと飛んでます。

 最近になって仕事道具を運ぶためのフライトバッグを新調しました。 フライトバッグ、またはフライトケースなどとも呼ばれるパイロットが持ち歩く鞄は会社によっては支給されるところもあるみたいです(国内の大手航空会社など)が、僕が働く会社では基本的に自由に好きなものを使えます(いくつか制約があります)。 以前僕が使っていたのは安価なこれ↓

 飛行機によっては操縦席の窓沿いにフライトバッグを入れるための穴があります。 その穴に収まるサイズでないといけないのですが、このバッグはDH8, CRJともに大丈夫だったので重宝しました。 また、以前はアプローチプレートや会社のマニュアルなどの電話帳ほどの厚みがあるバインダーを3〜4つも常時持ち歩かなければいけなかったので、このバッグの大きさは大変役立ちました。 しかし、最近ではそれらのマニュアルのデジタル化が進み、今はiPad一つで済みます。 なので、このようなカバンでは中が空っぽで、あんまり意味がありません。 また、3年ほどの仕様でだいぶボロボロの場所も出てきましたので、思い切って新しいバッグに移行しました。

 今回選んだのがこちら↓

 カメラやドローン、軍事兵器などを運ぶために人気のハードケース「ペリカンケース」の1430というモデルです。 特徴はトップローディング(蓋が上に開く)であることと、防水、耐衝撃性、そして高い機密性などがあります。 天気が悪い日にも最寄りの駅まで歩いて通わないといけない電車通勤のため、防水性能はとても気に入っています。 重さは以前のカバンと同じくらいで気になりませんし、とにかく頑丈にできています。 中の仕切りなどは僕の用途に合わないため、いろいろカスタムしています。 
 色はシンプルな黒で、ハンドルにはラバーが貼ってあるので持ちやすいです。 これをオーバーナイトバッグに引っ掛けて運びます。

  蓋裏側にはCocoonという会社が製造するGRID-IT!というオーガナイザーをネジ止めしてあります。 これによっていつもフライトで使う小道具を蓋裏に留めておくことが可能で、取り出し・収納も楽々です。 ちなみに左側から、ハンドワイプ(お手拭き)、フラッシュライト、iPadのチャージャーとケーブル、スペアのペン、チューインガムを入れています。

  中はこんな感じです。 左上にはライセンスやパスポートなどが入った書類ポーチとヘッドセットポーチ、右上にはメガネ、サングラス、海外滞在用の財布、メモ用紙等、そして下には会社支給のiPadとクリップボードが入っています。 また、見えにくいですが、右端には海外ルートを飛ぶ時に必要なプロッティングチャート(航空図)、下端には税関申告書類の入ったフォルダも入っています。

 ボーイング767に乗務するようになって、カバンに入れるものにも少し変化がうまれました。 それらがこちら↓

  最近では767は縮小計画のために海外路線を飛ぶことが減ってきたのですが、それでもイギリスのロンドンに行くことがあります。 そうなるとレイオーバー中の食事や買い物、運転手へのチップなどでイギリスの通貨(ポンド)が必要になります。 また、日本に行く場合にも円が必要になりますし、ヨーロッパだとユーロが必要ということもあります。 今でもアメリカには比較的良く飛びますので、アメリカドルも必要です。 そのため、僕はダイソーで買った小さなメッシュ袋にそれぞれの国の通貨を小分けして管理しています。

海外に行って困るのは電圧・電源プラグの違いです。 幸い767にはiPadをフライト中に充電できるようにUSBポートアダプタが配備されていますが、個人的な携帯の充電などは禁止されています。 そのため、滞在先のホテルで携帯を充電するためにはアダプタが必要になりますので、このマルチアダプタをバッグの中にいつも入れています。
 このようにはめ合わせると小さいブロックになり、これでバッグ内でも場所を取りません。

 
  もちろんバッグには767のステッカーを貼ってあります(笑)。

 このバッグを持っていると、一緒に飛ぶ機長達にほぼ毎回「なにそれ?」って聞かれます。  普通のバッグとちょっと形が違うから興味を持たれるみたいです。 このバッグは本当に万能で、車に引かれても壊れないほど強靭にできているため、自宅では踏み台として役に立つこともあります。

 以上、バッグのご紹介でした〜!


(つづく)
 

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